トランプ大統領の批判の矛先が日本へ!
トランプ大統領が、日本の自動車市場は閉鎖的で、アメリカ車を売るのはほぼ不可能だと批判しています。
これに対して英国のBBCなどの海外メディアが、アメリカ車が売れないのは日本のせいではないと反論してくれているのです。
「アメリカ人は毎年何百万台も日本車を買っているのに、日本人がほとんどアメリカ車を買わないのは不公平だ」。
BBCはトランプ大統領のこの発言を紹介した上で、アメ車が日本で売れいない理由について迫りました。
なぜ日本で「アメ車」が売れない?
その理由についてBBCは「道路事情がアメリカと異なっていて、家の前の道路や駐車スペースが狭い」と説明しています。
レポーターが実際にアメ車を日本で運転しました。
すると、走行や駐車にかなり苦戦したようなのです。
この点、日本の軽自動車はスムーズに走行することができます。
そして、アメリカ車が日本に向いていないことを紹介したのです。
日本の車と比べ、ハンドルの位置が反対だったり、燃費が悪かったりすることにも触れています。
また、性能や様式の違いが売れない要因に挙げられると言及したのです。
日本人は外国車を買わないわけではない!
むしろ、ベンツやBMWなどのドイツのメーカーは好まれています。
日本で売れる外国車の70%が、ドイツ車だということも紹介しています。
過去にはアメリカ車、現在はドイツ車を所有する日本人の女性は、BBCのインタビューに対して、「(アメ車は)形は好きだが、乗ると安っぽくて安全と感じない。ドイツ車と比べてサービスが悪い」と話していました。
日本はアメ車に関税をかけていない
BBCはさらに、日本はアメ車のような輸入自動車に関税をかけていません。
米国は日本車の輸入に対して最大25%の関税をかけていると説明しています。
さらに「文句を言うのはやめてドイツ車を見習うべきだ」と言い放ったのです。
ニューヨークタイムズも同様に、日本人がアメリカの車を求めていないと指摘しています。
2016年の自動車販売台数の500万台のうち、アメリカ製は1万5000台の売上でで、わずか0.3%にとどまっています。
しかし、日本人の感覚では、よく1万5000台も売れたものだと思うことでしょう。
それでも、この台数はトヨタの大規模ディーラーがカルフォルニア州で販売する車の数よりも少ないということです。
アメ車はすぐに故障していた
東京都町田市で、24年前からアメリカ車専門ディーラーを営む男性は、「当時のアメ車はすぐ故障して、よく客に怒られた。同じ値段だったら、日本車の方がお得だ」と、ニューヨークタイムズの取材に対して答えています。
同紙は、アメリカの自動車が、信頼性が低く燃費が悪いというイメージがついてしまっているのは問題だと指摘しています。
また、アメリカの車を愛用する男性は「アメリカの自動車メーカーは貿易障壁について文句を言うのをやめ、魅力的な車をつくることに集中するべきだ」と話していました。
こうした報道に対して、Twitter上では「売れないように仕組んでいるわけでもなく、日本人受けするアメ車がない」と賛同する声が相次いだのです。