低燃費で、コンパクト、現在の日本ではそんな車が流行っています。
しかし、バブル期の日本では、今とはまた違った車が人気を誇っていました。
そのなかのひとつがアメ車なのです。幅が2m、長さが5mを超える大きな車体と豪快な走りは、権力の象徴であり、みんなのあこがれでした。
アメ車を買うことが、お金持ちの一種のステイタスとなっていたのです。
しかし、バブル以降、日本が不況に陥ると、アメ車の人気は下落していき、それに加えて、環境問題が社会的な問題に発展すると、排気量が多いアメ車は次第に敬遠されるようになりました。
大きくて燃費の悪いアメ車は、実用的な車でないと人々に認知されてしまったのです。
そんなマイナスのイメージがあったアメ車ですが、最近では少しずつかつての人気を取り戻しつつあります。
それは、デザインのカッコよさ加えて、走りの良さを再評価する流れが高まってきたからです。
日本車にはない、力強い存在感と高級感があるタイプ
アメ車の一番の良さはなんといってもその存在感にあります。
キャデラックなどに代表されるような、高級感と力強さを併せ持つマッチョなデザインは、日本車にはありません。
この車で、街中を走れば、みなの注目を集めること間違いなしなのです。
ドライバーは優越感にひたりながら運転することができます。
また、世界的にみても、車をコンパクトにしていく流れが強いなかで、アメ車の力強さを前面に押し出すデザインは、独特な魅力を放っています。ですから、古い車でも、今の車にない魅力を持っているのです。
アメ車のカッコよさは劣化しません。
そのため、長く乗ることができて、また、中古で安く買っても、充分にその存在感を 発揮してくれるのです。
悪路でも大丈夫! 圧倒的なパワーを持つタイプ
アメ車の魅力はまだまだあります。
アメ車は日本車と比べ、圧倒的に悪路に強いのです。
それはなぜかというと、アメリカの道路は何百キロも移動する必要があり、それに合わせて、車が作られているからです。
特に悪路に強いハマーは崖を上ることだってできるのです。
スポーティーなデザインがカッコいいタイプ
また、近年のアメ車は、マッチョなだけでありません。
スポーティーでカッコいいスポーツカーも登場してきました。
コルベットなどは、アメ車独特の力強いデザインを残しつつ、アメ車の持つ荒っぽい部分を廃して、新たなアメ車のイメージを確立しています。今のアメ車はただマッチョなだけでなく、もう一段上の細マッチョまで、進化を遂げているのです。