将来に4台に1台が完全自動運転の車の時代が来ると予測したのはアメリカのコンサルティング会社であるボストンコンサルティングですが、実は自動運転車の開発や試験走行を行っているのは自動車メーカーだけではありません。
アメリカの検索エンジンなどインターネット関連のサービスを提供するグーグルも、自動運転車の開発に注力していることはよく知られています。
また大学や企業向けに研究や教育のためのロボットの開発を行っている、ロボットベンチャー企業のZMPにはインテルが出資して自動運転車の実用化を目指しています。
完全自動運転のサービス開始に向けたDeNAの取り組み
インターネット関連のサービスを提供するDeNAもEasyMile社と共同で完全自動運転の、2019年のサービス開始に向けた試験走行を国内の各地で行っています。
さらにDeNAは2018年3月5日から日産自動車と無人運転車両を活用した、交通サービス「Easy・Ride」の試験走行を横浜市のみなとみらい地区周辺で開始しました。
「Easy・Ride」とはDeNAと日産自動車が共同で開発している交通サービスで2018年3月5日の試験走行では、一般モニター300組が参加して日産グローバル本社から横浜ワールドポーターズまでの約4.5kmのコースを、管制センターの監視による完全自動運転車で往復しました。
ソフトバンクが目指す自動運転バス
グーグルやDeNAと同様にインターネット関連企業のソフトバンクも2017年12月22日に、三菱地所と共同で都内の丸の内で自動運転バス試乗会を開催しました。
今回の自動運転バスはフランスのNavya社製の「NAVYA・ARMA(ナビヤ・アルマ)」と呼ばれる自動運転バスで、公道の一部を交通規制し100mの距離を時速5キロでの走行しました。
NAVYA・ARMAの動力はバッテリーとモーターで最大時速は約45キロでの走行ができ、車内には運転席がなく完全自動運転のレベル4での走行が可能なようです。
まとめ
グーグルやDeNAやソフトバンクはいずれもインターネット関連企業で、自動車メーカーではないのでもちろんのことですが工場も持っていません。
しかしながら自動運転という分野にはインターネット関連企業が新規参入できる領域がありそうで、将来の自動運転車メーカーがインターネット関連企業であっても何ら不思議ではなさそうです。