4台に1台が完全自動運転の車の時代が来るとアメリカのコンサルティング会社であるボストンコンサルティングが予測しましたが、2018年4月からアメリカのカリフォルニア州の一般道で自動運転車の試験走行を許可するとDMV(車両管理局)が発表しました。
実はこの試験走行に使われる自動運転車にはハンドルなどがない自動車で、車にドライバーが乗車していない自動運転車の試験走行はアメリカでも初めてのことです。
ただし今回の試験走行では万一に備えて自動運転車を遠隔で操作ができることが条件で、もし自動運転車が事故を起こした場合には遠隔で操作し警察にも連絡できます。
自動運転車の遠隔サポートの実現を目指すPhantom・Auto社
アメリカの多くの専門家が自動運転車の普及にはどのような状況にも対応できるように、自動運転車を遠隔で操作ができることが重要であると考えているようです。
自動運転車の走行を空港にある航空交通管制のように監視したり、自動運転車が事故を起こした場合にサポートを行い、乗客の安全を守ることを目指しているのがPhantom・Auto社です。
Phantom・Auto社では自動運転車のシステムが故障した場合や、自動運転車が誤った運転を行っていると判断した場合には、遠隔操作に切り替える試みを行っています。
ゼネラルモーターズの自動運転車の取り組み
アメリカの自動車メーカーのゼネラルモーターズが2019年までに、ハンドルもペダルもない完全自動運転車を量産する計画だと発表しました。
ゼネラルモーターズではエキスパートモードと呼ばれる独自の遠隔操作システムを開発していて、ユーチューブで公開されたゼネラルモーターズの自動運転車にはハンドルもペダルもありません。
ゼネラルモーターズの社長はこの独自の遠隔操作システムが、世界を変えることになると確信していると語っています。
ゼネラルモーターズでは2019年までに運転席がない自動運転車を量産できるように、NHTSA(アメリカ運輸省道路交通安全局)に対して申請しているようです。
まとめ
ゼネラルモーターズが開発している独自の遠隔操作システム「エキスパートモード」の詳細についてはまだ分かっていませんが、ゼネラルモーターズの関連会社のCruiseがサンフランシスコの公道で自動運転車の走行実験を行い、NHTSAが定める自動運転レベル4の評価を受けています。