ガソリンエンジン車、ハイブリッド車は存在してる?
ハイブリッド車の普及やガソリン車の燃費向上によって、ガソリンスタンドがどんどん潰れていっているそうです。
燃費が全体で2割も向上すれば、ガソリンスタンドの売上が約2割落ち込むのは、自明の理と言えます。
一方で長期的に考えると、ガソリン供給自体が先細りになることは明確であって、代替エネルギーにシフトしなければならないのは、元々わかりきったことで、社会全体の課題となっているのです。
そうなると、現在主流になろうとしているハイブリッド車も安泰ではありません。
同じガソリンを給油するために長距離移動しなければならないからです。
そうなってくると、外部充電が可能となるPHV・PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)は現実的な解決方法となるでしょう。
ハイブリッドで使用する電池の容量、さらには電池容量のサイズを大型化し、家庭のあるいは外部の急速充電器に対応することで、EV同様ゼロエミッションでショートレンジの走行が可能となるのです。
電池が切れたらエンジンが始動して走行、充電とロングレンジまでカバーできるので、旅行やドライブでも心配がないのが特徴です。
PHVと同様の構造にレンジエクステンダー付きEVがあります。PHVと大きく違う点はレンジエクステンダーは発電専用エンジンとなり、駆動はしないということです。
発電専用エンジンなので構造がシンプルとなり、小型化できるメリットがあるのです。
そしてFCVは構造的にレンジエクステンダー付きEVに近いものです。
モーター駆動である点は共通ですが、電気を作るためのレンジエクステンダー(発電機)の代わりに燃料電池を使うといった構造です。
FCVは水素タンクを持っています。
そのため、水素ステーションで水素を充填して走行する仕組みです。
充電時間は数分となっていて、航続距離は600kmとガソリンエンジン車同様の使い勝手が売りとなっているのです。
ただ課題は水素ステーションの設置数と、その水素をどのように生成するかということです。
生成方法はそのまま小売価格に直結するので、無関心ではいられません。
水素ステーションの普及は卵とニワトリの問題と似ています。
水素ステーションがなければFCVは普及しませんし、普及しなければ作れないというものです。
そこで国と自動車メーカー、さらにはエネルギー産業が連携することで水素社会到来に向けて軸足を同じにしようとしているのです。
いずれにしても水素が一般的になるのは少し先の未来に
ところですね。