現在の日本で投入される車の大半はハイブリッド車です
ハイブリッド車は、エンジンとモーターを搭載した車で、ガソリンと電気を併用して走行します。
しかし、世界的には電気自動車の普及が進みつつあり、日本のメーカーもいくつか電気自動車を販売しています。
電気自動車は、エンジンを積まずモーターのみで走行する車です
大型のバッテリーも搭載されており、住宅のコンセントなどから充電して走る仕組みになっています。
ハイブリッド車は、ガソリン車と電気自動車の特徴を兼ね備えていますが、電気自動車はエネルギーに電気のみを使用します。
電気自動車のメリットは経済性の高さにあります
燃費の計算方法は少し特殊ですが、1km走行に必要な電気代がわずか数円です。
ガソリン車の場合、燃費が良くてもリッター15km前後しか走りません。
ガソリン代を考慮すると、1kmあたり十数円の費用が掛かります。
電気自動車なら維持費が下がり、長く使うほどその差は広がっていきます。
税金面で優遇されている点もメリットと言えます。
いわゆるエコカー減税により、自動車取得税や重量税は免除、かつ自動車税も安くなります。
ハイブリッド車と比較するとあまり差は見られませんが、維持費が安い恩恵を考えると電気自動車のほうがお得です。
こうした維持費・税金面のメリットが電気自動車の強みとも言えるでしょう。
それならすぐ電気自動車を買うべきかと言うと、慎重に考えてから決めるべきです。
どちらを買うか悩むところですが、電気自動車のデメリットも考慮すべきでしょう。
特に気を付けたいのは、充電の手間と充電する場所の少なさです。
電気自動車は電気を消費して走るため、こまめな充電が欠かせません。
しかし、充電一回あたりに必要な充電時間が数十分~1時間以上と、少々時間が掛かってしまうのです。
ガソリンの給油は数分で済みますから、時間的な優位性はガソリン車・ハイブリッド車が上回ります。
もし充電を忘れていた場合、車をすぐ使えないことが大きな制約になりうるケースもあります。
例えば通勤で使うとすれば、遅刻する可能性が出るなど、大きな支障が生じてしまうでしょう。
充電場所の確保も一苦労するでしょう。
日本全国で充電スタンドが整備されつつありますが、それでもガソリンスタンドほどの数はありません。
都市部ならまだしも、地方では充電スタンドがほとんど無いエリアも存在します。
もし電気自動車を買うなら、充電スタンドの場所・数も考慮する必要があります。
充電時間の制約もありますので、用途によってはハイブリッド車かガソリン車が適しているでしょう。